久しぶりに車で高速道路に乗ると、思わぬ発見がありました。
今年の7月から仕事の関係で東京外環自動車道(以下 外環道)を月に数回利用するようになりました。以前、乗っていた外環道は三郷まででしたが、今は千葉までつながっています。それくらい前しか外環道に乗っていませんでした。
そもそも私は「都心の道は混むので車は乗るものではない」と考えていました。しかし、21年目を迎える愛車はまだまだ元気に走りますし、千葉の行き先は公共交通機関では少し不便。そんな事情もあって、最近は再びハンドルを握るようになったのです。相変わらず渋滞はあるものの、以前と違う光景もありました。それは新しい標識です。
「ここから上り坂、速度低下に注意」
「渋滞ポイント、スピード回復を」
従来の「下り坂、スピード注意」といった事故防止の注意喚起に加え、渋滞緩和を狙った標識が増えているのです。確かに、高速道路では上り下りの勾配が分かりにくく、知らぬ間に減速して流れを滞らせることがあります。そんな場面で一言の標識があるだけで、運転者は無意識に速度を調整し、結果的に渋滞緩和につながる。これは行動経済学でいう「ナッジ」の実例だと感じました。
ナッジ(nudge)は「肘でそっと押す」という意味で、行動経済学を根幹とした学問分野であり、心理学や経済学の知見を融合し、人々が自発的により良い行動をとれるように手助けする手法です。誰も渋滞を望んでいないからこそ、こうしたさりげない工夫が効いてくるのです。
同じことをサービスエリアのトイレでも見かけました。「汚さないでください」ではなく「いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます」。禁止ではなく感謝を先に示すことで、人は自然ときれいに使おうという気持ちになります。トイレではハエのシールが有名ではありますが、私は「この言葉もナッジかな」と思いつつ、一歩前に出るのでした。
ほんの小さなメッセージや仕掛けが、行動を変え、社会全体を快適にしていく。高速道路で見た新しい標識は、そんなナッジの効用を実感させてくれるものでした。
本記事は、以下のサイトで公表したものの再掲(一部修正)となります。
東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ
久しぶりに車で高速道路に乗ると、思わぬ発見がありました。
今年の7月から仕事の関係で東京外環自動車道(以下 外環道)を月に数回利用するようになりました。以前、乗っていた外環道は三郷まででしたが、今は千葉までつながっています。それくらい前しか外環道に乗っていませんでした。
そもそも私は「都心の道は混むので車は乗るものではない」と考えていました。しかし、21年目を迎える愛車はまだまだ元気に走りますし、千葉の行き先は公共交通機関では少し不便。そんな事情もあって、最近は再びハンドルを握るようになったのです。相変わらず渋滞はあるものの、以前と違う光景もありました。それは新しい標識です。
「ここから上り坂、減速に注意」
「渋滞ポイント、スピード回復」
従来の「下り坂、スピード注意」といった事故防止の注意喚起に加え、渋滞緩和を狙った標識が増えているのです。確かに、高速道路では上り下りの勾配が分かりにくく、知らぬ間に減速して流れを滞らせることがあります。そんな場面で一言の標識があるだけで、運転者は無意識に速度を調整し、結果的に渋滞緩和につながる。これは行動経済学でいう「ナッジ」の実例だと感じました。
ナッジ(nudge)は「肘でそっと押す」という意味で、行動経済学を根幹とした学問分野であり、心理学や経済学の知見を融合し、人々が自発的により良い行動をとれるように手助けする手法です。誰も渋滞を望んでいないからこそ、こうしたさりげない工夫が効いてくるのです。
同じことをサービスエリアのトイレでも見かけました。「汚さないでください」ではなく「いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます」。禁止ではなく感謝を先に示すことで、人は自然ときれいに使おうという気持ちになります。トイレではハエのシールが有名ではありますが、私は「この言葉もナッジかな」と思いつつ、一歩前に出るのでした。
ほんの小さなメッセージや仕掛けが、行動を変え、社会全体を快適にしていく。高速道路で見た新しい標識は、そんなナッジの効用を実感させてくれるものでした。
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