先日、テレビのMCが「コーヒーショップでパソコンが盗まれる事件が増えている」と注意を促していた。私も仕事の合間などにコーヒーショップで作業をすることがある。席を確保したいという思いから、ついPCやカバンを置いたまま離席してしまうこともあるが、どうやらその隙を狙った盗難が起きているというのだ。
日本は「安全な国」と言われる。
私自身も、かつて電車にカバンを忘れた際、翌日そのままの状態で戻ってきたことがある。そんな出来事に、日本の誠実さや道徳観の高さを感じ、誇らしい気持ちになることもあった。しかし、最近は少しずつ状況が変わってきているように思うが、それはとても残念なことだ。
ただ外国の人であれば「自分の身は自分で守る」との意識が徹底されているから、そんな危険なことは絶対にしないのであろう。一方、日本はそもそもそのような「悪いことをする人はいないし、何かあれば周りにいる人が注意してくれる」と考えているのかもしれない。そんな他力的な考えが、まだどこかに残っていると思う。
けれども、そうした“他人任せの発想”は、そろそろ改めるべき時期に来ていると感じる。常にリスクや非常時を想定し、対策を練り、準備をしておくことが必要だ。先日もBCP(事業継続計画)について触れたが、日本は明らかに温暖化の影響を受けており、近年は一度に降る雨の量がかつてないほど多くなっている。また、南海トラフ地震についても「必ず起こる」と専門家が指摘している。
そんな中、日本通運株式会社が南海トラフ地震などの大規模災害発生時にも物流を止めないため「国際輸送BCPサービス」を開始したという新聞記事を読んだ。
日本の主要港はほとんどが太平洋側にあるため、もし南海トラフ地震が発生すれば、それらが一時的に機能しなくなる可能性がある。同社はそうした事態を見据え、韓国・釜山港の倉庫をハブとし、保税在庫の管理や仕分けを行い、欧米・アジア・中東・アフリカなど世界各国への輸送ルートを確保するという。
https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2025/20250620-1.html
「昔はそんなことを考える必要はなかった」と嘆く前に、変わりゆく環境に合わせて速やかに対策を講じることが求められているのだと思う。
「事業継続力強化計画を作っても意味がない」と考える事業主も少なくないが、真剣に取り組む中小企業者も確実にいる。
私たち支援者側も、自分事として意識を高め、そうした企業をしっかり支えていきたい。
本記事は、以下のサイトで公表したものの再掲(一部修正)となります。
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